高校2年になった。
香川亜美とは別のクラス。クラブの友達の佐藤 誠が一緒だ。
佐藤はなにかとアドバイスをしてくれるが、いつも内容が厳しい。
しかし香川亜美のことは一言もなかった。
その気遣いがありがたかった。
とりあえず、出席番号順に席についた。
となりは水沢智花さん。僕は長谷川智。漢字が一緒だ。
水沢さんは「ともか」、僕は「さとる」。
白のカーディガン。髪は肩のあたり。うすいピンク色の眼鏡。
おとなしい、暗い、いや、少し違う。
よらないで ・・・? なんだろう、この感覚。
すぐに席替えで窓際にうつった。
晴れていて空が青い。
いつもより、雲が少ない。