水草の花

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水草の花 7 



帰りの電車で、青山 優君に会った。

優君は、中学1年でクラスが一緒になった青山幸一の弟だ。
僕はこの兄弟が大好きだ。
青山には何度も助けられた。

優君は脳性麻痺があり、手足の動きとしゃべり方に個性がある。
2歳年下なのに、僕よりも年上に感じる。
今日も、来年入るつもりの専門学校を見学してきたという。
優君と話すと、いつも刺激を受ける。
僕を引っ張ってくれる感じだ。



そのまま青山家によって、青山にも会った。
他の高校の話は新鮮だ。
自転車部が厳しくて楽しいらしい。
ストイックだ。