「 すごくいい絵、キレイに描けてるね。」
香川亜美が話しかけてきた。
「 最近、変わったね。」
「 え、どこが? 」
「 ・・・ まあ、いいでしょ。」
「 気になるなあ、」
「 あのとき、ひどいこと言ってごめんね。」
「 え、いや、そのとおりだから、」
「 ずっとあやまりたいと思ってた。」
「 ・・・ 感謝してるんだ 、
少しは気をつけるようになったから。」
「 なんか、おとなになったね。」
「 ええ、なんだよそれ、」
香川亜美とは、別れてから話すことができなかった。
でも自然に話すことができた。
気持ちが、くもりから晴れにかわるようだった。